はじめに
夜間痛は様々な肩関節疾患において出現する肩痛の代表的な症状で、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)や腱板断裂だけでなく骨折や手術後など様々な場面で起こります。 夜間痛は苦痛度が大きいとともに、睡眠不足にも陥るため、我慢できずに病院を受診される方が多いです。
なぜ夜間痛が生じるの? 疾患によって原因は違うの?
どの疾患においても、夜間痛の原因としては大きな違いはなく「肩関節の隙間が小さくなることで痛みが出る」=(肩峰下圧の上昇)と言われています。この隙間は日常生活では腕の重さが加わって、引っ張られるため大きくなります。一方で寝てしまうと腕の重さがなくなるため、隙間が狭くなるため痛みが出やすいとされています。したがって、夜間痛が強い方は、自然と座って寝たりするようになることが多いです。

肩関節の隙間がさらに狭くなる要因
炎症(関節の中が腫れ)
肩関節に炎症があると、関節の中が腫れてしまいます。関節の中がより狭くなってしまいますので夜間痛が強く出現します。寝返りや体の向きなど関係なく、1,2時間ごとのように高頻度に目が覚めることが多いです。
筋肉や靭帯の硬さ
筋肉などが固まってしまって痛みが出ることがあります。筋肉が硬くなることでより関節の中は狭くなりますので夜間痛が出現します。夜間に寝返りをした場合や朝方など、体の向きを変えた場合に出現することが多いです。
腱板が断裂してしまっている
この肩関節の隙間には、棘上筋や肩甲下筋、棘下筋、小円筋という腱があります。これらの腱が断裂してしまうと、炎症が起きたり、関節の中が腫れたりします。また、断裂していると肩関節の隙間が狭くなるため夜間痛が出ることが多いです。
モヤモヤ血管がある
最近では夜間痛に関してモヤモヤ血管が注目されているようです。モヤモヤ血管とは血管が異常増殖していること指し、長期間痛みが続いていたりすると生成されると言われています。このような異常血管を取り巻く痛みの神経によって痛みが出現していることが指摘されています。朝方に痛みがあるなど気温の変化によって左右される夜間痛は、血管の影響である可能性が考えられます。
Q & A こんな時どうやって対処したらいいの?
Q、どの位置に腕をおいても痛みで目が覚めてしまいます。どうしたらいいですか?
A、肩には痛みが出やすい腕の位置があります。クッションなどを肩の下に入れることリラックスして寝られるように工夫しましょう。具体的には図を参考にしてください。※ 炎症などが強い場合は枕を入れても痛みが続く場合があります。
Q、温めたらいいですか?それとも冷やして方がいいですか?
A、日中に何もしていなくてもうずくような痛みがある場合は炎症がある可能性があるため冷やすことをおすすめします。肩を一定方向に動かした時のみ痛む場合は、筋肉が硬くなっている可能性があるため温めることとをおすすめしています。
Q、痛くて眠りにつくこともできません。どうすればいいですか?
A、炎症がある可能性があります。ポジショニングをしっかりして、日中に過度な負担をかけないように注意しましょう。日中にうずくような痛みがある場合は冷やすことをおすすめしています。場合によっては医師と相談し、痛みどめや注射療法などを行う場合があります。
Q、寝返りの時に痛みます。なぜですか?
A、筋肉や靭帯が硬くなったり強張ったりしている可能性があります。ストレッチなどを行い、柔らかくする必要があります
Q、朝方の動かしはじめだけが痛いです。なぜですか?
A、寝ている最中に余分な力が入りすぎてしまい、朝方に筋肉が強張っている可能性があります。リラックスして寝られるようにクッションなどをおいて対応しましょう。
夜間痛に対する基本的な枕の入れ方


終わりに
これらが夜間痛について知っておきたい基本事項です。良かったら参考にしてください。
「夜間痛で知っておきたい基本事項」 肩専門コンディショニング整体 Arm+ 高槻